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梅雨の季節に入り、週末は雨ばかりでアウトドア派の人間にはキビシイ季節ですね。
こんな時は読書を楽しもう!ということで書店で手に取ってみたのが、この谷口尚規著・石川球太画の「冒険手帳」。
この本、昭和47年に発行されたものの復刻版だそうで、文章やイラストのセンスがとってもレトロ… ページのあちこちから“昭和の香り”がただよってます。
内容はというと
○ 性質の悪いイヌに出会ったら→ 動かずバカッー!と大声で叫べ。
                「第12章・救う」より
 
 ~エサは空腹のキツネの食欲をそそるような匂いの強いウサギの
ハラワタなどを根気よくかけておくことが肝心である
    「第4章・タヌキ、キツネ狩りはまずドラ猫でトレーニング」より

「ウサギのハラワタ入手」の段階から教えてくれ!あとドラ猫でトレーニングというのもどうかと…

○ カエル - もっとも新鮮な食べ方は生きづくりだ。~背中に
ナイフを入れる。傷口に水をかけると、肉がもりあがって~
ワサビじょうゆをそこにたらして食いちぎる。

わざわざそんな変な食べ方でなくとも…普通に焼いたり煮たりして食べちゃダメですか?
○ ミミズ 
- 生で飲み込む手もあるが、~
「第3章・野山にはウナギやビフテキよりうまいものがある」より
なお、この第3章は読後、野山にはウナギやビフテキよりうまいものは無いことを確信…
以上、人間としてなかなか承諾しかねる冒険知識の紹介ページが続くなか、さらに、
“炎?の中カワラを叩き割る手”の劇画調クローズアップ・イラスト(故梶原一騎先生の空手バカ一代風)や、“体長5mくらい?ある物凄く怖い顔をした熊に激しくおののく冒険家”(そりゃそうだ…)のイラストなどが唐突に出現!
読者に有無を言わさせないストロングスタイルな豪快編集には好感を覚えます。
いたるところ「そんなシチュエーションありえない…」とか「ホントかよ!」とツッコミどころ満載なのですが、私を含め昭和40~50年代の少年達は、こういったアウトドア本に冒険心を大いに刺激され、武器の銀球鉄砲と食料のよっちゃんいかやチロルチョコを携え、行ってはいけない隣町の危険なガケを探検したりして先生に叱られたものです。
石川さんによれば「現代っ子(あくまでも昭和40年代の…)はモヤシっ子!」なんだそうですが、その石川さんが平成の子供達を見たらどう思われるんでしょうか?
(モヤシより細いアルファルファっ子?)
石川さんがこの本で語るアウトドア実技は「そのままキャンプや林間学校や海浜のレジャー役立つものばかり…」
なんだそう?ですが、
「本当に身につけてもらいたいのは“冒険の心”であり、それはきみ自身のためだけではなく50年後に滅びるというこの世の中を変えるためにもだ。」
なんだそうです。
(1972年の50年後といえば2022年… 残りあと16年しかありませんね。ちなみにこの本の最後のページには、70年代テイスト溢れる劇画タッチの世紀末絵図がオドロオドロしく描かれています。必見!!)
この冒険手帳には、もちろん実際に役立つ冒険知識も多数掲載されていますが、どちらかというと放課後毎日遊びまくってた少年の日を思い出させてくれるような夢のある本です。(最近はこういう子供向けのアツイ本をあまり見かけませんね…)
また、この本の根底に流れる、石川さんが冒頭で熱く語る“ブラックボックス”理論も必読です。
いろんな意味ですごく楽しめる、今月のヨッシーおすすめの一冊です。

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