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今回は子供の頃のお話です。
私はあまり淡水の釣り場に恵まれない長崎の出身で、釣行回数の比率からいうと圧倒的に海釣り派なんですが、子供の頃は淡水魚の釣り(イワナ、ヤマメなど)に対してずっと「憧れ」のようなものをもっておりました。
残念なことに自転車でいける範囲内には本格的な渓流釣り場は無かったものの、それでも小学校高学年~中学校くらいまで、実家の近くを流れる小川(友達に教えてもらった秘密のポイントだった…)に時々カワムツを釣りに行っていました。
小学校の下校時に同級生の釣り仲間「釣り釣りボーイズ」の友人達と約束。急いで家に帰ってランドセルを放り投げ、釣具を持って自転車でポイントへ向かい友人達と現地集合。
そのころのエサといえば、近所の釣具店で150円くらいで売ってた「赤エサ」という名の得体の知れないもの(通称ではなくそういう商品名でした)。
金魚のエサをすこしを大きくした位の真っ赤な色をした柔らかい粒状のものでした。
特に強い匂い等もなく、主原料はいったい何なのかよくわからないエサでしたが実際よく釣れました。またプラスチックのパックに入っていたのですがなかなか減ることはなく、一度買うと(もちろん友人とワリカン)何回も使える経済的なエサでした。
カワムツ 赤エサ
「田舎に住んでいるんだから、ミミズとか掘ってやれば…」
などと言われそうですが、学校から帰ってそんなものを掘っているとすぐ夕暮れになって遊ぶ時間が無くなってしまうのです。
(そのころ小学校から自宅まで徒歩1時間、自宅から釣り場まで自転車で20分。今では考えられない活動量!!)
友人達と話し合って「ミミズを大量に掘ってどこかにキープしておく」ということもやってみたのですが、逃げ出したり、死んでしまったりで「苦労多く益小さし…」でした。
しかしそんな「釣り釣りボーイズ」も、ある日この赤エサを卒業する日がきました。
当時よく読んでいた(ほんとに隅から隅まで熟読していた…)少年釣り雑誌「月刊・少年釣りトップ」で得た知識なんですが、
「淡水魚(特にへらぶな)を釣るエサにグルテンという成分があり、これは小麦粉に含まれている…」
といったようなことが書いてありました。
色々調べた結果、小麦粉が材料であるスパゲティの麺とかにもこの成分が含まれていて、茹でたスパゲティをエサとして釣る釣り方もあることも知りました。
そのことをふまえてよく考えて見ると、我々が使っていた「赤エサ」はどうやら「スパゲティの麺を小さく切って食紅で色を付けたものらしい」ということもわかってきました。
しかし釣りの度にスパゲティをいちいち茹でてたらお小遣いはもたないし非常に手間である。
そこで「小麦粉を水で練って練りエサにしてみたらどうだろう?」ということで友人達とさっそく実行したところカワムツ爆釣!!
小麦粉1キロ100~150円くらい。一回の釣行に使う小麦粉はたぶん10gくらい。我々の釣行回数から考えると1年半~2年はもつ計算でした。
それから毎回小麦粉100%の練りエサで爆釣を重ねる「釣り釣りボーイズ」。比較のためにたまに他の川釣りエサ(市販の酒かすのエサ、サナギ粉使用した練りエサ、ミミズ、川虫など)も使ってみたのですが、まったく遜色なく、むしろ小麦粉100%のほうがよく釣れるケースもかなりあったりしたのでした。(川虫、ミミズは無料だが釣りの前に採集作業が必要で効率が悪い。保存もきかない)
「なんで売ってるちゃんとしたエサより、こんなもののほうが釣れたりするんやろ?」
「これは恐ろしすぎる発見だ…釣りエサ革命だ…」
「将来大人になった時に貧乏で食べ物を買うお金がなくなったら、このエサで毎日カワムツを釣って食べていたら死なないですむ…」
当時はまるで「永久機関」を発明したかのごとく狂喜していました。
そう、常に少ないお小遣いをどうやって有効に釣りに使えるか悩んでいた我々にはそれは「釣りエサ革命」でした。
わかりはじめたマイレボリューション♪
その後釣り場で出会う大人から、ショボイ釣具で爆釣する我々の使ってるエサを尋ねられる度に、得意満面で教えてあげていました。
そんな我々も中学の終わり頃からカワムツ釣り自体に飽きて、当時流行しはじめたブラックバスのルアー釣りにはしってしまい、小麦粉ネリエサのこともだんだん忘れていきました。
その後あの赤エサを売っていた釣具店もコンビ二に変わり、赤エサはどこにも売ってなくなりました。
そして我々「釣り釣りボーイズ」はというと、いつのまにかオッサンになってしまい、今では全員消息すらわかりません。
私はというと有り難いことに、「とりあえずカワムツを食べて飢えをしのぐ…」という状況に一度も陥ることなく今に至っています。よかった…
補足
※1.釣り釣りボーイズたちの家庭は総じてあまり裕福では無かった…
※2.その時、実際に塩焼きにして食べてみた。味はイマイチだったように思う…
※3.この発言の背景には、当時のキッズが全員強く信じていた「1999年7の月に空から降ってくる恐怖の大王」が引き起こすだろう「世紀末サバイバル」に対する「釣り釣りボーイズなりの危機感…」もあったように思う。

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